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Jan 13, 2005

電話番号でシェアは変動するか

 いよいよ2006年夏以降に開始されるナンバーポータビリティ(MNP)サービス。

 これは、携帯電話のキャリア(携帯電話会社。DoCoMo、AU、Vodafone、TU-KA)間での機種変更時、これまでは「新規契約」扱いとなり電話番号を変更しなくちゃならなかったけれど、ナンバーポータビリティによって、電話番号をそのままに他キャリアに変更できると言うもの。

 今まで、キャリアは所属するユーザ(客)を手放したくない一心でキャリア変更での番号維持は行ってこなかった。しかし、日本では携帯電話普及率がいよいよ飽和状態となり、新規参入者の大幅減が避けられない状況。

 その為、ではこれからどうやってユーザを獲得するのか?と言う所が既に問題になっています。

 新規参入者獲得が難しいのならば他キャリアからの獲得!と、文字にするのは簡単だけど、これも現状では難しい感じ。キャリアには「電話番号」「メールアドレス」と言う二つの縛りが存在するからだ。

 機種変更したいと考えるユーザのおよそ90%が同じキャリアでの機種変更を考えていると言う某民間の調査結果から見るに、やはり電話番号とメールアドレスの変更は大きな負担として存在している事が良く分かる。面倒だよね。

 そこでナンバーポータビリティ。少なくとも「電話番号の縛りを解く」ことで、キャリア間の移動を促そうと言うものだ。これによって自由競争がより活発になる事が重要で、サービス向上にもつながると思われる。

 さて。ではナンバーポータビリティが開始されるとユーザがキャリア間で今まで以上に移動することになるけれど、それによってキャリアの勢力図、つまりシェアはどう変わるのか?が個人的には気になる。

 実際にはナンバーポータビリティも完全に自由と言う訳ではなくって数千円程度の手数料を取られるし、メールアドレスに関しては解決の糸口が見つかっていないので大きな変動は期待できないけど、それでも最高で数百万人規模のユーザ大移動も考えられるので軽視は出来ない。

 何より、どこのキャリアが何人増えた!減った!と言うのはキャリアの勢いを現す至極簡単な目安になるので、気がかりなのです。では実際はどうなるのか?予測すると……、が12日付けの記事になっていたのでご紹介。

 野村総研がまとめた携帯シェアの変動予測は、ナンバーポータビリティ導入の有無にかかわらずauがシェアを伸ばすというもの。戦略に迷いがあるかないかが影響している。(ITmediaモバイル:MNP、導入してもしなくてもauの一人勝ち~野村総研)より引用

 AUが向こう2年間はシェアを拡大し続けると言う読みは間違いないと思う。

 他キャリアがAUの特徴だった「着うた」「パケット定額」にそれぞれ対応したけれど、一般ユーザのイメージではやはり「元祖AU」。高速なデータ通信を生かし2005~2006年は「EZチャンネル」「着うたフル」を主力に順調にシェアを拡大しそう。

 一方でDoCoMoは大きくユーザを減らすというのも納得。料金面での差はなくなったけれど、未だに「DoCoMoならでは」と言う制約が大きく、サービスもいつも後手後手の印象。FOMAがどれほど浸透しどんなサービスを提案するかにかかってると思う。

 ただ一つこの分析で納得行かないのがVodafoneの意外な高評価です。

 Vodafoneユーザの視点からするとなんだこの評価はと言うくらい滅茶苦茶な予測だと思いました。ナンバーポータビリティによって、AUとDoCoMoからVodafoneに機種変更するユーザは250万人超も居ないと思われる。せいぜい50~100万人。(失うのは約300万人、こちらは妥当か。)

 理由「明確なビジョンを示したことを良い兆候」ってなんじゃそりゃ。である。

 「まずは第2位を目指す」と言うのは確かに明確な目的であるけど、そこに至るまでのロードマップを描けずに居るVodafoneにビジョンも何もあったもんじゃない。いつぞやの様にユーザの無茶な囲い込みに走り反感を買う事をビジョンと言うのならば滑稽であるが。ユーザとしては笑えない。

 DoCoMoに迷いがあると言っても押しているのは「TV電話」とハッキリしている。対するVodafoneの冬のテーマは他社に遅れること半年、今更の「3G」。キャッチコピーは「ほら、したかったこと」である。この一文に全ての迷いが集約されている様に感じるのは私だけだろうか?(苦笑

 そもそもビジョンよりも重要なのは、ユーザが望むものがVodafoneにあるかどうかで、無ければ無いなりに計画を実行に移してサービスを拡充したり端末の魅力を向上させることが出来るか?と言う所でしょう。

 現状を観察すると、国際化の流れの中でVodafoneはビジョンと言う名の計画を形にする力を失ってしまったように思う。どれ程ユーザにとって望まれる機能であっても、Vodafone本体が日本における特例でも認めない限りどうにも採用できない感じがする。

 この事は先ほどの記事にも書いてあったはずなのに、何故ビジョンを高評価の判断材料とするのか。悩ましい。

 グローバルと日本間の軋轢がサービスや端末に影響している。「代理店の中には身売りしたり、auとの併売を始めたところもある。まずはユーザーの信頼を取り戻すことが先決」(北氏)。(ITmediaモバイル:MNP、導入してもしなくてもauの一人勝ち~野村総研)より引用

 果たして、この「軋轢(あつれき)」と言う奴が、イマイチ動向のハッキリしない最近のVodafoneに埋めることが出来るのか。そして信頼回復できるのか。私は2006年夏までに、と期限を設けると難しいと考える。

 それほど日本と世界の技術的問題、例えるなら右ハンドルと左ハンドルの違いは大きく根深い気がする。3Gが何故これほどまでに遅れたのか、そして3G化を図った新機種V902SHがどうなったのか。を分析すると国際化の埋まりそうに無い弊害ばかりがクローズアップされる。

 信頼回復についても未だに微妙である。CMを見ても「ほら、したかったこと」と言われても曖昧過ぎるし、信じるに値しない。また、昨年秋まではこれから主力として据える気も無い「TV付きケータイ」「MP3再生ケータイ」をプッシュしまくっていた実績もある。(実際、今後TV機能を搭載した機種は出る予定が無い)

 料金面においてもこっそり受信無料なメール通知の文字数がコロコロと二転三転。パケットのプランもフリーを加えて4つと複雑化が進み、他に信頼できるような要素も無く、これから信頼を取り戻せそうなサービスを提供する素振りも見せては居ない。

 ユーザが直接望まない国際化の流れを受けて、魅力をガンガン失っていくVodafone。信頼を取り返すつもりも無いVodafone。それでもナンバーポータビリティによって下げ幅を食い止められるのか。この疑問を解く手がかりは、無い。

 個人的にはユーザーポータビリティが行われると、AU(500万人増)、DoCoMo(400万人減)、Vodafone(100万人減)と言う感じになるだろうと予測。バランスも取れてる。どっちにしろナンバー2の座は当分はAUでしょうね。

 ここで重要なことを書き忘れたけど、例えば今騒がれてるようにソフトバンクなどが参入したら。Vodafoneの下げ幅はよりいっそう加速するだろう。と付け加えておこうと思う。間違いない。

#AM2時に目が覚めて、何故この記事を書き始めたのか。Vodafoneなみに訳の分からない行動ですなw(現在AM4:18、また寝ます)

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