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Oct 12, 2004

動画も見れるiPodが出る?について

 やっぱり噂は本当なのだろうか。

 Mac関連のニュースと噂を扱うThink Secretサイトによると、60Gバイトのハードディスクを搭載したこのモデルは、現行の第4世代iPodに近い形になるものの、高解像度カラー画面付きで写真を表示できるという。この499ドルの新モデルはまた、音楽に合わせてスライドショー形式で写真を表示したり、それをテレビへ出力することもできると同サイトは記している。 (アップル、カラーLCD付き「Photo iPod」を年末商戦に投入か - CNET Japan)より引用

 海外のMac系の非公認情報を扱うサイトからの情報なんだそうで、まだ確定と言うわけではない。けれど、このサイトの情報の信憑性は記事によると高いらしい。

 実際見に行ったら「Adobe Creative Suite 2.0 slated for early 2005 release」とか、他にも真実味を帯びた未発表情報が掲載されている。ふーむ、信じて良いのかな?

 と言う訳で。今回はこのニュースを真実として「iPod LCD(仮称)」の話題を書いてみる。

 iPod LCDの情報をまとめると。

 ・カラー画面を装備
 ・テレビやプリンタへの出力機能
 ・スライドショー機能を装備
 ・現行第4世代iPodに近い機能(現行機能はフルサポートされるだろう)
 ・年末頃にはデビュー?
 ・価格は499ドル(日本円にして約54900円)

 と言った感じ。

 間違いなくこのiPod LCDは予定通りのセールスを記録するだろうけど、果たしてこれがiPodを初めとする、通称MP3プレイヤーが築いたMP3の波に近いほどのムーブメントを起こすだろうか。

 うん。そこまでヒット商品に成るようには思えない。

 というのも、現状で「再生すべきコンテンツ」、つまりは映画やテレビ等を圧縮した動画の入手方法が、合法的にはほぼ皆無だと言うのが理由としてあげられる。

 もちろん、非合法ではDVDをリッピングする、とか、P2Pソフトでダウンロードした物を……。

 とかが容易に考えられるが、これがCD→MP3の大前提があったMP3プレイヤーとは違い、DVDを合法な圧縮ファイルにすると言う方法でも開発しない限りは、どう足掻いてもiPodのHDDの中味が、違法ファイル占有率ほぼ100%に近い状況となる。

 ユーザーにとっての不利は確かにないが、Appleにとっては危険だ。「違法な物を再生、頒布するだけのiPod」と言う肩書きがつけば、iPodは「著作権制度を崩壊させる代物」として法的にOUTになる可能性がある。

 流石にAppleもそんな馬鹿な真似はしないと思う。つまりはiPod LCDはこれを回避するためにDRM技術を動画に関しては導入してくる事が考えられる。

 ただ、DRM技術をサポートしたiPodは、結論を書けば「他のプレイヤーと大差は無い。ただのカッコいいプレイヤー。」と言う事になる。iPodが市場ウケしたのはデザインも一理あるけど、MP3をそのまま何の加工もせずにHDDに保存できた事が革新的(?)だったからだ。

 例えば今後、先行して販売されているSONYのHMP-A1等と、「特に違いの無い製品」となった場合、ユーザはiPodを無条件で選択するのだろうか。

 結論を書けば、かなり厳しい戦いが待っていると思う。SONYだけでは無い、世界の家電メーカーを相手に、iPodとは違って完全にフェアな状態で戦う事になるのは懸命ではないだろう。Appleはあくまでもコンピュータメーカーに過ぎない。不利だ。


 では、AppleがiTunesで行ったような「MP3の合法的な配信販売」を置き換えて「映画の合法的な配信販売」等という戦略を再び始めたらどうだろう。もちろんDRM技術導入が前提となるけれど。

 残念ながら、こちらも実現は困難。

 動画事業の成功例は殆ど聞かれない(アダルトサイトは除いて)事に一番の不安を感じるし、全ての動画コンテンツに一律の値段設定は不可能なように思える。ラインナップも限定的に成るだろうと予想できる。

 将来的な希望はあるけど、今このタイミングでサービスを立ち上げるにはリスクが大きいと思うし、むしろそう言う事業はSONYの方が上手いように思う。この点でもiPod LCDならでは、という物を作ることは難しそうだ。


 とまぁ、発表前の情報だけを捉えて考えるとこんな感じだ。やっぱり画期的な代物にはならないと思う。

 そもそも、記事中のJobs自身が語っているように、

 「音楽なら他に何かをしながらでも楽しめるが、ビデオの場合はそうはいかないから」(Steve Jobs)

 と言うのが的を得た答えだと思う。つまり、例えばインターネットにとって代わるほどの魅力的なものでない限り、ユーザの視力をiPod LCDに専念させる事など出来る訳が無いのだ。

 この点を考えると、液晶装備はあくまでも「オマケ的」な物であって、動画が再生できる!ことがiPod LCDの本質では無いのでは……と思う。

 よって、iPod LCDは大きなムーブメントまでは作らない、と改めてまとめる。

 だがしかし、そろそろ新しい革新を起こさなければiPodがMP3プレイヤーのトップランナーで居続けるのは難しそうだ。このiPod LCDが、良い意味で期待を裏切る物であれば、iPodソリューションはより磐石な物となるだろうけど。どうか。

#でも、Jobsが発表したら、しまった!その手があったか!と思わせてくれそうな期待感があるね。

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