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Apr 14, 2004

Windowsで動くLinuxと日本人

 ITmediaにこんな記事があった。まぁ、その……、私の本分はこういう分野だろうし、たまにはメモがてらに書こうかなと……。いや、相当身の程知らずな記事なんですが。

 イスラエルと日本のプログラマーが開発した「coLinux」は、仮想化ソフトを使わずにWindows上でLinuxを快適に動かせる。「MSの独占を打破する重要な一歩」との評価も。(ITmediaニュース:Windows上でLinuxをネイティブに動かす「coLinux」)より引用

 流石イスラエル……。で、何で日本?って言う新鮮な驚きがありました。

 ソフトウェア。

 エンジニアでない、多くの日本人は、日本のソフトウェアの技術って凄いわ~ん。と思っているかもしれないけれど、そんな事は無い。業界を独占し続けるWindows/Officeだってアメリカ製なら、お金を取られてる殆どのソフトウェア(非ゲーム)は海外製だ、確認してみるといい。(あ、ここ読んでる人にそんな人は居ないのだろうか 汗)

 もちろん、日本のソフトウェアがしょぼい訳ではない。トロンもそうだし、フリーソフトひとつとっても、デザインもビシッと決まり、凄いなぁと思えるものも多い。この記事を見ると、なんてアメリカ人は遅れてるんざましょ。とか思わずには居られないのは私だけではない筈。

 しかし、日本で稼動する多くのシステムも、今や日本でおおまかに設計したものを、中国やインドに発注しており、そのまずまずのクオリティと、人海戦術特価から日本の専業プログラマーは干されているのが現状。

 結果的にアジア圏の企業は、日本から得たジャパンマネーで急成長を遂げており、もう日本はこの分野のトップだとは……私の見解では言えない。と思う(弱気)。強いのはメーカーで、中々技術力と生産力で世界と張り合える開発会社と言うのは多くない。もちろん、クオリティと言う面で日本ソフトは優秀なのだが。(この辺の見解、個人的主観多めです)

 では、じゃあイスラエル。といえば、特に情報系の開発がお盛ん。一般的なソフトで有名所といえば……。世界で始めてのメッセンジャーソフト(とされている)、ICQもイスラエルの学生グループが作ったソフトウェアだ。ICQ、今の人は知ってるかね?また、今回の記事中にあるようなワイヤレス関連でも世界をアッと言わせている。

 そんなイスラエルの学生が、どんな教育を経てこの様なアイディアを考え付き、開発するのか不思議でならないのだが、とにかく、アイディアが凄い。ICQだって今考えれば、ふぅーんなんだが、あの当時は画期的。日本でもどえらい人数のユーザーが居て、IRCとICQがあれば事が足りた時代だった。

 イスラエルの学生でなく、私がもしも、(技術はともかく)LinuxをWindows上で動かそうと思って開発を始めると、どうしてもまず最初に高品質なLinuxエミュレーターを作ろうと考え付き、頓挫するだろう。このアイディアがなかなか出ない所が悔しいのだが、それがエンジニアのレベルの差なんだろう。

 で、このソフトはいわゆる、エミュレーターではなく、ソフトとしてWindows上で動作するアプリケーション版Linuxを開発した。と言う事に成るのだろうか。イマイチピンと来ないのが悲しいのだが、もしそうなら凄いもんである。I/OをどうやってLinuxにWindowsを経由して認識させるのか……。流石イスラエル人。

 と、思ったら。

 国際的なオープンソースコミュニティーに参加するアローニ氏は、インターネット経由で日本の複数のプログラマーと協力してcoLinuxを開発した。coLinuxのWebサイトによると、彼らはホストOSがハードから通知を受ける方法を変更し、2つのOSが友好的に共存でき、快適なスピードで動作できるようにする特殊なコアドライバを書いたという。(ITmediaニュース:Windows上でLinuxをネイティブに動かす「coLinux」)より引用

 なんと、この重要な部分を日本のエンジニアが作ったのだという。私にはこっちの方がビッグニュースだ。えぇーってなもんだ。この部分がcoLinuxの肝であるのは間違いなく、それを日本人が……。

 まさかS県M市にある、あの会社(研究所とも言う)じゃないだろうな。いやいや、まてまて、やはりあのコミュニティが……?

 とかとか、持ってる限りの(限りなく胡散臭い)自分の知識の範疇で、色々と詮索を入れるけれど、そもそも私はオープンコミュニティの方々とお話したことも無ければ、参加なんてトンでもない。そんなレベル。大規模で、よりハードに近いコードなんて書けませんから、心底凄いと思う。

 ここ1年とちょいで、SoftEtherやWinnyとか、技術的に面白いソフトが色々出回っているんだが、これは、セキュリティ担当者ではないエンジニアには、素直に喜ばしい事なのかもしれない。

 今まで発想が足りず、ことソフトウェアの世界で日本人の勤勉さと言うのは、アメリカやアジアの質より量的なチカラに押されて来たのだが、こうやって新しい発想を生み出せる技術者が居てくれるのが素直に嬉しいじゃないですか。

 世界的にもこうやって通用する、私からするとどえりゃー人々が居ることに、日本もマダマダ捨てたもんじゃないなと感じる。

 実際のところ、多分、あるいわ、きっと。発想さえポンと出れば、coLinux、SoftEther、Winny等は日本でも多くのエンジニアは形に出来るんじゃないか、と思う。けれど、そこで発想の差が今まであって、ことソフトウェアに関しては、諸外国に有って日本には無かったのだ、と思う(また弱気)。

 ソフトウェアにおける日本の復権!とまでは難しいかも知れないが、期待できる土壌は、こうやって着々と出来てるのかも知れない。

 そう。

 そう思わないと、日本でこの業界、やってられません。 うん _| ̄|○

 ソフトと言う面にようやく関心が向き始めた、日本の現状は苦しいけど、何とか自分がエンジニアとして働いていけるうちは、どんどん盛り上がって欲しいのですよ。

#そんな私は流通orセキュリティ系のシステムエンジニアを目指しとる学生。IPv6時代のエンジニア~とか夢見てますが、知識も無ければ根性も人並みにありません。検索してこられた方、高度な内容をポストされましても、当方答えられません。ITmedia読んでます、位の読者レベルかな。だから、この記事で間違ってる事実や認識……何て箇所も多々あるでしょう。突っ込みは歓迎します。正直、こんな大それた記事書いてよかったのかと激しく後悔中。

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