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Feb 19, 2004

Dibas

 日本でのインターネットの歴史。商用利用に関して言えば90年代に入ってからの事だが、それ以前にも準ずる様な媒体は存在していた。それが「パソコン通信」であって、代表的には「ニフティーサーブ」だった訳である。

 ホームページを見ることが無い代わりに、数多く用意されたカテゴリに属するフォーラムと呼ばれる部屋にて、接続者がアクセスし意見や情報をポストし交換する。接続者を特定できる、匿名希望は通らないと言う根本的な所が違うが、やってることと言えば某巨大掲示板群とさほど変わりない。

 で、このフォーラムに関しては、今回のテーマとは違うのでまた別の機会に書く事として。

 今日書いて行きたいのは、そんなフォーラムの一つ、「FQLD2 MES 13 『素人の窓覗き(人妻もOK)』WIN!」(多分もう無い)と言う部屋にて開発された「Dibas(読:だいばす)」と言うソフトである。作者は「ねたろ」さん。

 DibasイメージDibas32画像

 ReadMeによると、「Dibasは写真画像を編集するために作ったソフト」だそうです。いわゆる、作成した画像を編集したりするソフトで、特にDibasはWeb上に画像をアップロードする際に必要となる加工を一通り以上に出来た。

 今でこそブロードバンドの普及や、ホームページ作成ソフトの高機能化で、画像の編集などに気を使わなくてもいい時代なのだが、当時は高速ダイヤルアップモデムでも32Kbps~56Kbpsの時代。要するに、私のブログを表示させようものなら数十秒を要するような時代である。

 そんな時代に、30万画素そこらのデジカメで取った写真でも、掲載しようと思えば、解像度の変更はもちろん、余分な部分の切り抜き、保存フォーマットの決定。JPEGなら圧縮率とサンプリングレートの調整、GIFなら256色に如何にして持っていくか。必要であれば明るさやコントラストの変更も必要になる。等の静止画像一連の加工スキルを要求されてました。

 で、スキルはともかく加工しようと思うと更にここからが苦労する。

 その当時の画像を加工するソフトと言えばPhotoshop。馬鹿いってんじゃねぇやい、と言うしかないべらぼうな価格は今でも同じだが、選択肢がそれ以外にあまり無く、当時の多くのWeb作者は、「高い加工能力」を持つ「画像編集ソフト」を「安価」で「どこか」から入手する必要がまずあったのです。

 そんな都合の良いもの中々ありません。Windows付属のPaintでは細かな設定は出来ないし、フリーソフトも色々と探すのですが、やはり、全ての要求を呑めるソフトは無い。機能が豊富なIrfanViewも、加工初心者に英語での説明は辛い。

 が、Dibasは違った。正直、目玉のアイコンが気持ち悪くって、手を出しにくいソフトだったのですが、いざ使ってみると非常に良かった、ReadMeによると重いかもしれないとの事ですが、PentiumMMX200Mhzのパソコンでもサクサク動いていましたし、今でもそう思うことはありません。

 機能的には、256色に減色する工程では、驚くほど細かに設定を変えられ、自分の意図とする256色パレットを用意することができる。また、JPEGも保存に際して様々な微調整ができて、そして圧縮でどの程度画質が悪化するのかをプレビューできる。これらは発想は比較的単純だが、あってうれしい便利機能。Susieプラグインにも対応しているので、あらゆる画像形式も展開できる。何でも、できる。

 もちろん画像編集する為に必要な一般的な機能も完備し、全て効果を与える前にプレビューすることが出来るなどの機能を備える。もうずいぶん古いソフトとされていますが、このソフトの目的である「写真の加工」においての一般的な作業には全く支障が無い、どころか今市販されているソフトにもそうそう負けません。画面の最大化と最小化に多少の難がありますが、使い続けるうちに全く気にならなくなるでしょう。

 ただ、残念ながら97年に開発が停止し、いわゆるGIFライセンス問題が騒がれた99~2000年?の間に公開も停止されてしまいました。けれど、未だに根強い人気があり、書庫を配布されておられるページも所々にあるので紹介しておきます。

 幸之助の@:Dibas

 使ってみようと思う人は試してみるのもいいかもしれません。インターフェースは流石に現在のものと比べると見劣るのかもしれませんが、それでも使い易いので。私は今でも使用しています。JPEG画像の圧縮に256減色は、現在の殆どのソフトがオート設定なのですが、やはりそう難しくもないし、画質やファイルサイズにこだわってマニュアルで変更していきたいので。

 リンク先のページに書いてある通り、ねたろさんは今どこで何をしておられるのでしょうか。私個人の希望としては、開発を再開して欲しいと本当に思います。Dibasがひっそりと姿を消していたときにはショックでしたが、今でも使用しておられる人が多い通り、待ち望む声は大きいです。

 GIFのライセンスもそろそろ切れますし、代替にPNGフォーマットもあります。何とかならないものでしょうか。せめて代わりのソフトでもあれば諦めが付くのですが、プレビュー機能にしたってJPEGの圧縮率に関したってそう中々実装してるソフトはないし、そういうソフトに限ってアレが出来ないこれが出来ないと……。Dibas以上の満足度には中々出会えるものではありません。

 ともかく、Dibasは良いソフトです。

#ココログで紹介すれば、昔からのニフティサーブに参加しておられる方が、もっと詳しい事をご存知ではないかと思ったので記事を書いてみました。うーん、これだけのソフトなら開発を継続してやって見たい人も多いと思うんだけどな。誰でも良いのでご一報を(^^;

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